浸透施設による効果を確保するためには、長期間においても浸透施設の機能が維持されていなければならない。単位設計浸透量の算定に際して、浸透能力の低下を目詰まり係数で考慮しているが、同係数は維持管理状況に応じて大きな影響を受ける。また、浸透機能の低下を放置しておくと、機能回復が不可能という事にもなりかねない。よって、浸透機能を長期的に維持するためには、点検および清掃等の維持管理が必要である。点検及び清掃等の頻度は浸透施設の設置場所により異なるが、1年に1回程度行う事を標準とする。特に地形的にゴミの溜まりやすい場所では、台風シーズンや雪解け後等に必要に応じて清掃を行う必要がある。
■ 清掃内容
| 施設 | 清掃内容 |
| 浸透桝・浸透側溝 | 落ち葉、ゴミの除去、堆積土砂の除去 |
| 浸透トレンチ | 不要(浸透桝との併用でメンテナンスフリー) |
清掃方法としては、手作業の他、ジェット噴射による洗浄やバキューム車による吸引等がある。
■ 目詰まりの発生と回復方法
(『平成9年度 論文報告集 第54号(A)土木学会』より)〔北海道大学・北海道ポラコン㈱共同研究〕
目詰まりの発生
A
長期にわたって徐々に目詰まりが進行
↓
部材内で目詰まりを起こしていると考えられる
B
洪水等により比較的短期間で施設内に泥などが堆積
↓
部材内で目詰まりを起こしていないと考えられる
メンテナンス方法
①土砂等の排除(40㎥/min以上のブロア式の吸引車使用)施設内に堆積した泥の圧密が予想されるため、散水の併用により作業が容易となる。
②部材への吸引 ③ジェット噴射等による洗浄 ④ジェット噴射等による洗浄後に吸引
目詰まり発生が Aの場合
①→②→③→④
目詰まり発生が Bの場合
①→②
■ 標準的な維持管理の内容
| 土砂流入 | 施設 | 維持管理内容 |
| 少 | 浸透桝 | ごみ取り程度 |
| 少 | 浸透トレンチ | 維持管理なし(浸透桝との併用でメンテナンスフリー) |
| 多 | 浸透桝 | 年1回程度、桝内の土砂等を除去する。(ジェット噴射等による洗浄) |
| 多 | 浸透トレンチ | 維持管理なし(浸透桝との併用でメンテナンスフリー) |