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現地浸透試験の
有用性について

浸透施設の必要規模を算出する際に、土質という要素は非常に重要です。
弊社では建設省土木研究所発案(いわゆる『土研法』)の簡便な試験手法及び解析方法を採用しています。
昭和59年より公共物件も含め500箇所以上の実績があります。
実際に現地浸透試験を行う事により危険な設計による事故防止や過大設計を防止できコスト削減につながる側面もあります。
浸透係数は『土研法』による解析を行う事によってのみ得られる係数で、一般的に透水係数より浸透処理能力が大きくなります。

土研法による試験

径30cmの円筒の底面から浸透させる試験方法
・解析により浸透係数と透水係数が得られる。
・浸透面の点検、手入れが容易である。
・あらゆる土質に適用される。
・浸透施設の各種設計水深に換算できる。
・実施設標準構造が未定であって、後に標準構造を定める場所においても対応できる。
・浸透トレンチの浸透能力がほぼ把握できる。
・解析結果(土研法)により得られる係数

土研法以外の試験方法について

その他の試験方法として土質工学(JIS)の分野でボアホール法が従来より採用されているがオーガー孔を利用するため掘削時に孔壁、孔底の締固めや孔底の掘削等で不透水膜を生じ透水係数が過小となる場合があり且つ、砂および砂礫地盤ではボイリングによる孔壁の破壊が考えられることから不可能である。 浸透施設の設計には実験施設の構造として適しない面があるほか試験方法、解析方法では適用範囲外となる場合もあり十分に注意する必要がある。

定水位法による試験方法

所定の水位になるまで円筒内に水を注入し、その水位が変化しないように注入量を調節し、経過時間ごとの注入量を測定し、注入量が安定するまで継続する。 問題点として、多量の水を必要とする。・注入量を測定する器具が必要・常時監視の必要あり。が挙げられます。

変水位法による試験方法

所定水位になるまで、円筒内に水を注入し、注水停止後の減水深を測定する

その他の試験方法

準定水位法

①所定の水位になるまで円筒内に水を注入する。
②注水を停止し、一定時間経過後の湛水位を測定する。
③水位測定後、①の水位になるまで速やかに注入する。
④以後、②〜③を繰り返す。

一定量注入法

一定水量を円筒内に長時間注入し、
安定した時点での水位を測定する。